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今年を振り返って(弁護士齋藤健太郎)

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年の瀬ということで,1年を振り返ってみたいと思います。

今年は総じて,とても忙しい1年でした。
毎年同じようなことを言っていますが,今年は特に忙しかったように感じます。

医療事件の証人尋問が8月と12月にあり(別の事件です),これも業務を圧迫しました。準備のために多大な時間を要するため,ほかの仕事がどうしても前後に集中してしまいます。もちろん準備期間は大変ですし,尋問後はしばらく頭からその事件のことが離れません。やれることを全てやっただろうか,より良い尋問方法はなかっただろうか・・・などと考えてしまいます。

刑事法基礎ゼミという授業を北大ロースクールで持つようになりましたが,この準備が結構大変でした。
試験を受けてからすでに12年以上経過していることもあって,学説なども変わっており,改めて勉強しなければなりませんでした。

ただ,今年は事件としてはとても良い結果を残せたものが多かったと思います。
多くの事件で,勝訴判決を得たり,勝訴的な形で和解をすることができました。

医療事件としては,最高裁に継続して確定した医療事件,地裁で勝訴し,高裁で増額してもらった医療事件(最高裁継続中),長期間の交渉を経て高額(1億以上)で訴訟前の和解ができた医療事件,その他複数の医療事件で和解をしました。
交通事故でも多数の事件で和解をしましたが,訴訟事案では,いずれも後遺障害の等級を上げることができたり,非該当であったものを後遺障害等級ありとして和解ができたものでした。
4〜5年くらいやっていた保険金請求事件でも,1審は敗訴したのですが,控訴審で十分な金額で和解をすることができました。大変な事件でしたが,敗訴のままで終わらなかったことに安堵しています。

新たに顧問をさせて頂くことになった会社も複数あり,会社からの相談も色々と幅が出てきました。
契約書チェックや労務関係の相談が多いですが,売掛金の回収や労災事故の損害賠償請求をされる事案なども増えています。

個人的に嬉しかったのは,依頼者の方が離婚後に長期間会っていなかった子どもに会うことができたという事件です。
これは私の力でだけで実現したわけでは必ずしもありませんが,本当に良かったと思いました。

その他,離婚,相続,不動産など多種多様な事件を担当させてもらいました。
弁護士になってから12年くらい経ちますが,いくらやっても楽になったり,簡単に処理できるようになるということはありません。
そして,皆さんに頼ってもらえるのは嬉しいことですが,その分責任を感じて,たまに押しつぶされそうになることもあります。

やはり円満な家庭生活と健康な肉体と精神が,いい仕事をするための基礎だということを痛感しています。
5月の洞爺湖マラソンまではかなり走り込んでしっかり完走したのですが,洞爺湖マラソンがあまりに辛かったのでマラソンが嫌になり,ほとんど走らなくなっていまいました・・・。これは一番の反省です・・・。少しだけテニスと山登りをした程度なので,かなり太ってきました。
一方,今年からスタンディングデスクを導入しています。できるだけ立ちながら仕事をしています。
健康の維持にもなりますし,緊張感を保てるので仕事もはかどるような気もします。

さて,かなりダラダラと書いてしまいましたが,今年も皆様,色々とありがとうございました。
来年の抱負は来年にまた・・・。