創知法律事務所の藤本です。
2025年8月8日、長沙市律師協会にご招待頂きまして、「クロスボーダー投資における実務上の取扱(日本への投資を実例として)」という題目で2時間ほど講演を実施してきましたので、少しだけ御紹介します。
藤本と長沙市律師協会のご縁は、かつての部下、何陽律師にあるといっても良いでしょう。
何陽は、2015年から2017年まで、前職の法律事務所で働いてくれていました。藤本が創知法律事務所を設立したと同時に帰国したので、創知として、いくつかの業務を中国にいる何陽に依頼したこともありました。何陽は、帰国後は、長沙市で律師業務をしていました。2015年から2019年までの間に数度長沙を訪問する機会もありました。
何陽は、残念ながら2019年9月、ある事件に巻き込まれて、亡くなってしまいました。まだ30歳の若さでした。本当に残念でした。
ただ、この時のお葬式で長沙を訪れた際に、京都大学の曽我部先生のところに留学されていた張律師と再会し、以後交流を続けていまして、その中で、長沙市律師協会や張先生の所属事務所で、中日の渉外法律業務に興味があるということで、上記テーマで、講演をすることになった、という流れです。今回の訪問は、コロナ禍もありましたし、2019年の何陽律師のお葬式以来の6年振りとなりました。
ショートノーティスでしたし、中国の内陸の律師さんの予定の不確定なことを良く知っていましたので、どのくらい集まるのか心配していましたが、恐らく50名くらいは集まったのではないでしょうか。非常に熱心に聞いて頂いたと思います。

長沙市は、人口1000万人もいるそうですが、滞在中、他の外国人にお会いすることはありませんでした。日本の「平和堂」の店舗があることで良く知られていると思いますが、都市の規模にもかかわらず、国際性はまだまだで、色々な交流の余地が大きく残されていると感じました。
日本と中国の政治的な関係は非常に微妙ですが、日本と中国が隣国であるという事実は変わりません。切りたくても切れない仲です。藤本としては、日本の平和のためにも、中国と様々なルートで引き続き交流し、その平和の構築に少しでも貢献したいと考えています。