Blog

弁護士ストーリーズ第4回 紺田雄平弁護士

tag:

 

【弁護士ストーリーズ】

第4回:紺田 雄平 弁護士「考えるだけでなく、行動する。社会課題解決とマラソンから学ぶ弁護士の在り方」

 

創知法律事務所の個性豊かな弁護士たちの素顔に迫るインタビュー企画「弁護士ストーリーズ」

第4回は、紺田雄平弁護士。

ここまでの3回で御紹介した弁護士が、皆どこかで回り道をした弁護士でしたが、紺田弁護士は、法学部4年、法科大学院2年と通い弁護士になった、ストレートな経歴です。でも、彼の精神は、ピュアだけど強い。藤本一郎弁護士が鋭く迫ります。

 

 

紺田雄平弁護士 藤本一郎弁護士

藤本:今日は、「弁護士ストーリーズ」の第4回で、紺田雄平弁護士にインタビューしようと思います。

これまで紹介した3人の経歴には、「モラトリアム」期間のようなものがどーんとある人ばかりでしたが、今回は現在の王道のキャリア(法学部4年⇒法科大学院2年)を歩みつつ、独自の活動をしている紺田先生(77期)にお話を伺いたいと思います。

紺田:よろしくお願いします!

在学中受験制度の1期生。創知法律事務所を選んだ理由

藤本:まず、弁護士になろうと思ったきっかけを教えてください。

紺田:大学の法学部に入学した当初は、弁護士になることは特に考えていませんでした。でも、大学3回生の時の憲法ゼミ(曽我部教授)で実務家の方のお話を聞く機会がありまして。弁護士というと「法廷に立つ」イメージが強かったのですが、実際はそれ以外にも活躍の幅が本当に広いんだなと感じ、興味を持ち始めました。

藤本:そこからロースクールへ進学されたのですね。紺田先生の代は、ちょうど制度が変わったタイミングでしたよね?

紺田:はい、大学を4年で卒業してロースクールに入学したのですが、私のタイミングがちょうど「在学中受験」が始まった最初の年でした。私も在学中に司法試験を受験して合格しました。

藤本:見事ストレートで合格されて。その後、どういう経緯で創知法律事務所を知ったんですか?

紺田:ロースクールのエクスターンシップの候補リストの中に「創知」があり、紹介文を見たときに「素敵な事務所だな」と惹かれたのが最初です。実際にはエクスターンには行かなかったのですが、司法試験が終わったタイミングでサマクラ(サマークラーク)の募集があったので申し込みました。

藤本:サマクラでの評価も高く、サクッと内定が出たわけですが、最終的に創知に入所を決めたポイントは何だったのでしょうか?

紺田:事務所のホームページに「なぜ我々は企業法務もやるし、一般民事と呼ばれるような事件もやるのか」という理念が書かれていたのですが、それが自分の中で非常に腑に落ちたんです。

企業か個人か、国内か海外か、扱う法律が何かといったことで事件を区別したり、弁護士としての幅を狭めたりしない。「依頼者のためなら垣根を作らず頑張る」という姿勢が、私が一番いいなと思った部分です。

「CALL4」での活動――社会が変わる瞬間を支える

藤本:紺田先生は事務所の業務に一生懸命取り組んでくれていますが、それ以外の活動も重視されていますよね。特に力を入れている活動について教えてください。

紺田:「CALL4(コールフォー)」という団体での活動を継続して頑張っています。

藤本:読者の方のために、CALL4がどういう団体か教えてもらえますか?

紺田:社会問題を変えるために、国や地方公共団体を相手に「公共訴訟」を起こす方々がいます。CALL4は、そうした社会課題の解決を目的とした訴訟に対して、費用の支援(クラウドファンディング)や、社会への認知向上をサポートするプラットフォームです。私は大学3回生の春休みからインターンとして参加し、現在も活動を続けています。

藤本:学生時代からずっと続けているんですね。CALL4の活動のやりがいはどんなところにありますか?

紺田:社会の壁にぶち当たり、「これをどうにかしなければ」と立ち上がった原告の方や、それを支える弁護団、支援者の方々をサポートできることです。

皆さんが本気で社会を変えようと動いている熱量に触れられますし、訴訟を通して「社会が少しずつ、でも確実に変わっていく」というプロセスを実感できる。綺麗事ではなく、それが本当にやりがいになっていますね。

藤本:事務所の仕事とCALL4の活動、うまくバランスを取りながら弁護士として成長していくイメージですね。

月に3回フルマラソン!?「サブ3」を目指す素顔

藤本:もう一つ、マラソンもかなり本格的にやっていると聞きました。今のタイムはどれくらいですか?

紺田:今は3時間9分くらいですね。でも、もうちょっと速く走れるはずなので、今シーズンか来シーズンには2時間台(サブ3)を目指したいと思っています。

藤本:3時間9分って相当すごいタイムですよね。どれくらいハマっているか分かるエピソードはありますか?

紺田:マラソンは2年前、司法修習生の時に友人たちと始めたんですが、すっかりハマってしまって……。実は弁護士1年目だった去年の11月は、1ヶ月の間にフルマラソンを3回走りました。週末ごとに毎週のように大会に出ている時期もありましたね(笑)。

藤本:それはすごいな(笑)。でも走った後はめちゃくちゃ疲れるでしょう?

紺田:本当にめちゃくちゃ疲れます。走った直後の月曜日は、明らかにパフォーマンスが落ちている気がします……。

藤本:じゃあ紺田先生の仕事が遅い時は、マラソンの予定を確認すればいいんだな(笑)。マラソンの醍醐味って何ですか?

紺田:一つは、ちゃんと練習すれば一定の結果が返ってくるという「分かりやすさ」です。日々同じことを繰り返し、コツコツ積み上げる練習が、自分の性に合っていたんだと思います。

あとは、大会当日に大きな道のど真ん中を走れて、沿道から応援されることですね。走りながら「どう走ろうか」と一人で戦略を練っている時の「主人公感」は、日常ではなかなか味わえない面白さです。

ライフワークと弁護士業務のシナジー

藤本:CALL4の活動もマラソンも、これからの弁護士業務にどう活きてきそうですか?

紺田:CALL4では、たった一人の原告が立ち上がり、私たちがその声に耳を傾けるところからすべてが始まります。これは創知での日々の業務でも同じで、「目の前の一人の依頼者の声にしっかり向き合い、真摯に話を聞く」という姿勢に強く結びついています。

マラソンに関しては、目標(大会)に向けて必要なステップを逆算し、一つひとつ着実に実行して成功させるプロセスそのものです。マラソンでのアプローチの仕方は、仕事の進め方にも活きていると感じます。

藤本:なるほど。少し視点が変わりますが、私は大学で教えていて、最近の若い人は「人権活動」や「社会課題」に対して少し保守的というか、関心が薄いのではないかと危惧することがあります。

一方で、紺田先生は学生時代から実際に行動を起こしている。同世代を見ていて、どう感じますか?

紺田:確かに、法学部や法科大学院の中でそういった話題が頻繁に出るわけではありません。ただ、CALL4の活動を通じて、同世代でも「何かやらなきゃ」と一生懸命に行動している人たちにたくさん出会いました。

「社会を良くしたい」と考える人は案外多いと思うんです。ただ、「どう行動すればいいか分からない」という人が多い。CALL4のような場があることで、少しでも社会のプラスになる活動に関われる。それがモチベーションになっている若手もいると感じています。

(ここで窪田宇都弁護士が参加)

窪田:ちょっと僕からもいいですか。今の学生に近い視点で言うと、正直なところ「社会的地位や収入」で弁護士という職業を選ぶ面は大きいと思うんです。大手志向もそうですし。

だから、CALL4の活動は「かっこいいな」とは思うんですが、自分ごととしては少しピンとこない部分もあって。皆さんはどういうモチベーションで参加されているんでしょうか?

紺田:なるほど。先ほど言った「社会のために何かしたいけれど方法が分からない」という人にとって、CALL4といった存在が、社会に向けたアンテナを張る場所になっている側面はあると思います。

あとは単純に、藤本先生が言われたように「そこにいる人たちが素敵だから」というコミュニティの魅力も大きいです。

藤本:「考える人」はたくさんいても、「行動する人」、さらに「結果を出す人」は本当に一握りです。私は、紺田先生が学生時代から実際に行動に移せていることを本当にリスペクトしています。

創知は「〇〇をしてはならない」という制限が少なく、弁護士一人ひとりがやりたいことを実現できる事務所でありたいと思っています。ぜひCALL4でも活躍して、マラソンでも2時間台を出して、もちろん事務所の業務でも素敵な結果を出す弁護士になってほしいですね。

弁護士になって1年4ヶ月。現状とこれからの課題

藤本:最後に、弁護士になって1年4ヶ月経ちますが、「良かったなと思うこと」と「反省点」を一つずつ教えてください。

紺田:良かった点は、やはり「誰かのために本気で全力を尽くし、それが直接喜ばれる」という実感を持てたことです。働いてみて、自分が一番力を発揮できるのは「依頼者のためにこれをやらなきゃ!」と思っている瞬間だと改めて気づけましたし、それを何度も経験できたのは幸せなことだと思っています。

反省点は……「依頼者のために」と思うがあまり、過剰に深く調べすぎてしまったり、時間をかけすぎてしまうことです。時間は有限なので、どこまで最大限を尽くし、どうバランスを取るか。この1年間、そこが一番難しく、悩ましかった部分ですね。

藤本:そこは経験で補える部分だから大丈夫ですよ。ピュアなハートがあれば、絶対にいい弁護士になれると私は確信しています。今日はありがとうございました!

紺田・窪田:ありがとうございました!